【インタビュー】「大人になって友達ができるなんて」-私がボルダリングを好きな理由-

2020年の東京オリンピックの競技種目に選ばれて以来、注目度が増すボルダリング。その競技人口は60万人にも膨らみ、国内のボルダリングジムはここ5年で倍加。なんと全国で500件にも上るといいます。

そんなボルダリングを始める人の理由はさまざま。エクササイズとして、ゲーム性を求めて、はたまた暇つぶしとして……。しかし、いざ始めてみたものの、ボルダリングに熱中し、続けていく人は多くはありません。では、そんななかボルダリングにハマる理由とは。

今回は、美容師・植田洋子さんのライフスタイルから、その魅力を紐解きます。

Photograph : Hao Moda

My life as a Bouldering Lover


ボルダリングを始めたのは

都内の中心地・恵比寿で美容師として働く植田洋子さん。4年前にボルダリングと出合い、およそ2年前から本格的に熱中して以来、休日は必ずといっていいほどボルダリグジムに足を運びます。

そんな彼女がボルダリングを始めたのには、身近な友人の誘いがあったから。
「美容師の友人に誘われたんです。熱烈に(笑)。それまでも何回か誘われたことはあったんですが、なにかにつけて断っていました。でも、その誘いに乗って行ってみようと」
植田さんはボルダリングがどんなものかは理解していました。ロープを付けずに、自分の身ひとつで壁を登る。ただ、高所恐怖症の彼女にとって、それは縁遠い存在だったはずなのですが……。
「学生時代、バドミントンをしていたので運動は嫌いじゃないんです。ただ、みんなが手軽だと勧めるランニングやプールは興味がもてなくて、やれない理由ばかり言っていました。でも、ボルダリングを始めてみると、だんだん登れるようになってきたんです」


自主的にボルダリングに通い始めた彼女は、クライミングシューズを買い、美容師の仕事が休みの日には必ずといっていいほど登るように。はじめに驚いたのは「筋肉痛になる場所が変わったこと」だったそうです。

「最初は腕だけが筋肉痛になっていたんですが、お尻や背中も筋肉痛になって。“これは効くぞ”って思いました」
はじめはリフレッシュとして通っていたといいますが、彼女はどんどん本格派に。
「疲れていても、休日はジムに行かないと気持ちが落ち着かなくなっちゃいました(笑)」
休んでしまうと登れる壁は、でも登り続けると前は登れなかった壁を登れるようになる。そこが魅力だと植田さんは続けます。

ボルダリングでできた人間関係

そんな彼女がボルダリングを始めて、一番驚いたことがあるそう。
「大人になっても友達ができるなんて。それが予想外で、そして魅力ですね」
ボルダリングジムには年齢も性別も仕事も関係なく、ボルダリングのレベルも人それぞれ、さまざまな人が集まります。

「なかにはすぐに人と仲良くなる友人もいて。そこか輪が広がって。気づいたら一緒に夜ご飯を食べに、なんてこともありました(笑)」
ボルダリングで仲良くなった人が、彼女の美容室に「髪を切ってほしい」と遊びに来ることもあるという。
実際、4年通い続けいているというジムのスタッフとは、お互いにニックネームで呼び合うほど。取材中も笑い声が絶えませんでした。

「一回やってみて。思っているのと違うから」

一般的にボルダリングを始めるには、筋力が必要と思われますが、彼女はそうではないと話します。
「“ハシゴが登れれば問題ありません”ってよくボルダリングジムの案内に書いているんですが、まさにそうで。必要な道具は短パンとTシャツくらい。クライミングシューズやチョークはジムでレンタルできますしね」

「美容に気を使う人にもおすすめできますね。ネイルやヘアスタイルも『ボルダリングをやっているから』といって支障はないし。あ、でも爪は伸ばせませんけど(笑)」
それに、と彼女は続ける。
「私の場合、登った翌日に1~2kg痩せていることもあるんです! 背中の筋肉にも効いていて、姿勢がよくなったのと、それに伴ってバストアップもしたと感じています。最近、ひさしぶりに会った友人から『今、おなかはどうなっているの? 割れているの?』と質問攻めにあって。私の腕の筋肉を触りながらキャーキャー盛り上がっていましたね(笑)」

INFORMATION
今回協力いただいた店舗

OPSIS

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クライミングジム「フィッシュアンドバード」東陽町

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