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山ガールなら一度は訪れたい。伝説のパワースポット「九州・高千穂峰」

2017.10.02 21:00

最近は海にも劣らず山人気も絶大。今や“山ガール”の存在もすっかり身近になりました。もしかしたら本格的な冬が来る前に、あれこれ山登りの計画を立てている人も少なくないかもしれませんね。

 

神が降り立ったと言われる伝説の地「高千穂峰」

古くから山岳信仰が根付く日本では、山もまた大きなパワースポットとなっています。

そんなパワースポットをして最高峰とも言えるのが九州、霧島連山の高千穂峰。『古事記』や『日本書紀』に登場する瓊瓊杵命(ニニギノミコト)が天照大神(アマテラスオオミカミ)の命を受け、地上に降り立ったと伝わる場所です。

ニニギノミコトが『天の逆鉾(あめのさかほこ)』を立てた話は、きっと誰もが一度は耳にしたことのある国つくり物語のエピソードかもしれません。

出典:https://gatta-media.com

そんな伝説の舞台となった高千穂峰は、霧島連山の第二峰で、高さにすると標高1,574m。半日あれば登って帰ってくることができると聞けば、行ってみたくなりますよね。

 

坂本龍馬も新婚旅行で登った?「天孫降臨伝説」の山

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国定公園にも制定される霧島の山々は、四季折々の花々や木々をはじめとする豊かな自然にあふれ、様々なルートがあることから一年中多くの登山者が訪れる人気のエリアです。

『天孫降臨伝説』に惹かれて高千穂峰を訪れるなら、登山口に入る手前にある霧島神宮の古宮址(こぐうし)がスタートで、山頂のニニギノミコトが立てたと伝わる天の逆鉾が目的地となります。

霧島神宮の古宮址は、1235年まで霧島神宮があった場所。現在はその跡地として広い空間と大きな鳥居が残るだけとなっていますが、神聖で厳かな空気に包まれていることを感じることができます。山頂にある『天の逆鉾』も碑が置かれているのではなく、本物の逆鉾が天空に向かって刺さっているというのも面白いところ。

坂本龍馬と妻のお龍が新婚旅行で高千穂峰に登ったといわれていますが、その際に龍馬がこの『天の逆鉾』を引き抜いたというエピソードはよく語られています。

 

自然の美しさと力強さを感じる風景

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もちろん、龍馬とお龍のふたりも感動したという高千穂峰の美しさは必見。

毎年初夏には、九州地方の固有種であるツツジ『ミヤマキリシマ』が咲き乱れピンクの絨毯となって一面をおおい、これからの季節は燃えるような赤や鮮やかな黄色に染まった紅葉に山全体が染まります。

頂上付近からは“お鉢(はち)”と呼ばれる大きく口を開けた直径600mもの火山口を望むことも可能です。このお鉢沿いを歩いていくと山頂へとたどり着くのですが、ここから眺める大パノラマはまさに天空から眺める下界の風景。

通称『馬の背』と呼ばれるお鉢の尾根歩きは、標高1,500m級の山とはいえ本格的な登山なので、靴や服装など装備はじゅうぶん整えて訪ねるようにしてください。

 

四季の風景とパワーを体感して

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はるか山の上から霧島の地や市街を一望すると、ここが天空で神様にとても近い場所であることを強く感じるはず。

 

一生に一度と言わず、四季折々の風景を眺めに登ってみたくなる山。ぜひ訪れてみては。

 

【旅のinfo】

高千穂峰

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フリーランス編集ライター
東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。沖縄、ハワイ、島、旅モノ全般、ロハスやインテリアネタなどを発信中。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。

From小林繭・・・
「日本人って、ついついまわりの人やつくられた社会の枠組みを気にしすぎだと思うのでもっと自分自身の感覚に自由でよいのではないでしょうか。社会からはみ出ているように思えたとしても地球というサイズで見てみれば、ぜんぜんです。
“自分らしさ”という言葉にも必要以上にしばられないで。自分だって日々どんどん変わっていくもの。生きることは生きていくことでしか学べないので自分らしさに固定観念を持たず、そのときに自分が感じることを大切にしていって欲しいです。
そんな日々の毎日を楽しくするヒントを『GATTA』を通して発信していけたらと思っています。」