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プレッシャーやストレスを味方にする「レジリエンス」の身につけ方

2017.09.26 22:00

大きなプレッシャーを感じた時、あなたはどんな気持ちになりますか? 逃げ出してしまいたくなったり押し潰されそうな気持ちになる人も少なくないのではないでしょうか。

心理学的にはプレッシャーやストレスがあるからこそ、集中力が高まり、自分の持つ能力を発揮することができるといわれています。

今回は、児玉光雄 著『逆境を突破する技術「折れない心」を科学的に習得する極意』を参考に、プレッシャーやストレスからの復元力(レジリエンス)についてご紹介します。

 

レジリエンスってなに?

米国心理学会では、レジリエンスとは“逆境やトラブル、強いストレスに直面したとき、その状況に適応できる精神力と心理的プロセス”であると定義されているそう。

レジリエンスが不足していると、大きなプレッシャーやストレスがかかったときに、それに適応することができず、能力を発揮することができなくなってしまうのです。

 

レジリエンスを高める3つの要素

高いレジリエンスを持つ人は、3つの要素を備えているのだそう。

1つ目は、適応力。自分の考えに固執することなく心の柔軟性を養うことで、プレッシャーやストレスへ適応することができ、さまざまな事態に対応することができます。

2つ目は、緩衝力(かんしょうりょく)。緩衝力は衝撃をしっかりと受け止める力のことです。大きな困難に見舞われた時に逃げ出すことなくしっかりと受け止め、そこから何か学び取る貪欲さを持つことで、前向きに逆境に立ち向かうことができるのです。

そして、3つ目は回復力です。自分自身がポジティブな気持ちでストレスやプレッシャーをコントロールしたとしても、そのエネルギーはどんどん失われ、ネガティブ思考に傾いてしまうもの。そこで大切なのが、気持ちをリセットさせてポジティブなエネルギーを蓄える力ことなのです。

 

人生の軸を持ち逆境耐性を身につける

レジリエンスの視点で重要なのは、“どうすれば失敗しないか”ということではなく“失敗した体験を、どのように成功へと繋げていくか”ということです。

また、失敗を積み重ねることで、そこから逆境耐性を身につけることができます。逆境耐性がない人は、過剰に周囲の人たちに合わせようとする人が多く、周りの人にどう思われるのかということに対して敏感なのだそう。

反対に、逆境耐性のある人は自分の生き方を貫きながら、周囲とも良好な関係を築くことができるといわれています。

 

自分の人生を、自分らしく生きるというのは、現代社会の中ではとても難しいことのように感じられます。もし、今のあなたが自分の人生に不安を持っているのなら、もっと自分を大切に、自分の心に正直に生きてみませんか。

逆境耐性を高め自分の人生に軸を持つことで、その不安を前向きに乗り越えることができるはず。レジリエンスを身につけ、逆境を味方につけていきましょう。

 

【参考】

児玉光雄 著『逆境を突破する技術「折れない心」を科学的に習得する極意』(SBクリエイティブ刊)

【画像】

※  Aleshyn_Andrei / shutterstock


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フリーライター
ある人の書く文章に励まされるうちに自分も誰かの心の支えになれるような文章を書きたいと思うようになったことがきっかけで、2013年から女性向けコンテンツに関するライティングとリサーチ業務を行うフリーランスに。

From平山稀衣子・・・
「誰かの視線や気持ちを尊重するために自分の気持ちを抑えつけ専業主婦をした経験があります。「このまま好きなことができずに人生が終わるのは嫌だ!」と強く感じ、好きなことを始めました。それが、私にとっては文章を書くことでした。ありのままの自分を大切にすることで、人生が思わぬ方向へ進んでいきました。仕事や恋愛、結婚・出産など、女性は人生を大きく変える選択をしなければならない場面がたくさんありますが、どんな選択をするとしても、“自分らしさ”を忘れないで欲しいです。」