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秋の夜長を彩る、長野県阿智村に「日本一の星空」を見に行こう

2017.09.17 20:00

夏と比べてずいぶん空気が澄み切ってきたと感じる今日このごろ。夏が終わってしまうのは寂しいけれど、早くも秋に向けて気分の切り替えができている人も少なくないかもしれませんね。

美食や紅葉など秋には秋のお楽しみがたくさんあるのも事実で、中秋の名月や流星群など何かと夜空を見上げる機会が増えるのもこの季節。都会ではなかなか星空観測もかないませんが、日本一星空が美しいとされる場所が東京からそう遠くないところにあることをご存知でしょうか?

 

「最も星が輝いて見える場所」とは?

長野県阿智村は、環境省による全国星空継続観察で『星が最も輝いて見える場所』第一位(平成18年)の認定を受けている日本一星が見える場所。長野県南西部に位置する人口6,600人程度の小さな村です。

木曽山脈と南アルプルに挟まれ、まわりを複雑に入りくんだ山々に囲まれるため市街の光が遮られることや、澄んだ空気が星空観測に最適な環境を生み、昔から星がよく見える場所として知られていました。そんな阿智村で村おこしのために考案されたのが『天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー』。2012年のスタート以来話題をあつめ、今では年間10万人もの人が訪れる超人気ツアーに!

 

ごろんと寝ころびながら星空観測

出典:http://www.vill.achi.nagano.jp

会場となるのは、標高1,400mの富士見台高原にあるスキー場『ヘブンスそのはら』。星空観測ツアーは例年4月から10月のグリーンシーズンの間毎日開催され(荒天時を除く)、このゴンドラに乗るところからスタート。15分ほど空中散歩を楽しむと山頂に到着し、芝生が広がる園内は足元にランタンが灯りとってもロマンティックな雰囲気に包まれます。

星空観測はごろんと寝転んで楽しむスタイルなので、会場に到着するとみなさん思い思いの場所に敷物を広げて星待ちの準備。売店では暖かい飲み物やおやつなども販売されていますが、山の夜はとにかく冷えるのでブランケットやダウンジャケットなど防寒具はマストです。

 

手を伸ばせば届きそうな星空に感動

身体を温めながら星待ち時間を過ごしていると、いよいよお待ちかねの星空タイムが始まります。20:00になるとゴンドラの灯りも含め山頂の光がすべて落とされあたりが真っ暗に。星明かりだけが灯る幻想的な世界が現れるのです。

山の地肌に寝転んで、天の川が流れる夜空を見上げながら、降りそそぐ星の瞬き吸い込まれていく瞬間を想像してみてください。それは、あまりにも美しく幻想的な時間。はるか紀元前の昔から、繰り返し繰り返し人類は星を数えて生きてきましたが、それは西暦2000年を超えた現代でも同じこと。もっとも原始的で美しい時間なのだと思います。

出典:http://www.vill.achi.nagano.jp

約30分間の星空観測タイムでまた光が灯りますが、星空解説や音楽ライブなど日によって様々なイベントが用意されていますよ。星空観測に適さない満月前後は、星空のかわりに月見の特別イベントとなっていることもあるそうです。

 

本格的な冬が訪れる前に、ふらりと星を見に行く週末などいかがでしょうか?

 

【参考】

阿智村

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フリーランス編集ライター
東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。沖縄、ハワイ、島、旅モノ全般、ロハスやインテリアネタなどを発信中。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。

From小林繭・・・
「日本人って、ついついまわりの人やつくられた社会の枠組みを気にしすぎだと思うのでもっと自分自身の感覚に自由でよいのではないでしょうか。社会からはみ出ているように思えたとしても地球というサイズで見てみれば、ぜんぜんです。
“自分らしさ”という言葉にも必要以上にしばられないで。自分だって日々どんどん変わっていくもの。生きることは生きていくことでしか学べないので自分らしさに固定観念を持たず、そのときに自分が感じることを大切にしていって欲しいです。
そんな日々の毎日を楽しくするヒントを『GATTA』を通して発信していけたらと思っています。」