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美容マニアも大満足!香水の都「グラース」で新しい香りに出合う旅

2017.08.23 22:00

美容好き、とりわけ香水が好きな方なら、南仏の『Grasse(グラース)』の名前を一度は聞いたことがあるかもしれません。

『グラース』は、毎年、世界中から調香師が修行に訪れる、“香りの都”と言われている場所。ニースからは西へ30キロほどにあり、中世の面影が残る、人口は5万人程の小さな街です。

美容ライターとして活動する筆者にとっても、『グラース』はいつも頭の片隅にあり、訪れてみたいと思っていた場所でした。

 

 香りの都「グラース」

12世紀頃には革なめし産業が主要産業だった『グラース』。しかし、貴族たちはたとえ上質な革手袋を使ったとしても、その革手袋が発する強烈な臭いに困っていたのだそう。そこで、18世紀の終わりごろ、革手袋に香水を染み込ませた“香る手袋”が開発され、それがヒット!  そこから、香水産業が栄えるようになったのだとか。

『グラース』の温暖な気候は、香水に欠かせないジャスミン、ローズ、オレンジブロッサム、ラベンダーなどの花々を生産するのに適しているとされています。フランスの天然香水や香料の多くは、今でも『グラース』で生産されていて、パフューマリー(香水メーカー)もたくさん。なんと、2000種類もの香りを嗅ぎわけられる調香師も存在するそうです!

 

老舗「フラゴナール」香水工場と美術館へ

出典:https://gatta-media.com

グラースの中にあるパフューマリーのなかでも、『Parfumerie Fragonard – L’usine Historique Grasse(フラゴナール香水歴史工場)』は、1926年に創業された老舗。『フラゴナール』という名前は、グラース出身の画家に由来しているそう。

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1Fは、古代から現代に至るまでの香水の歴史博物館となっており、調合に使う道具や、アンティークの香水ボトルが展示されています。

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工場では、ガイドツアー(時間帯によって、フランス語、英語の2言語のツアーあり。要予約)ガイドから香水製造のプロセスを聞き、香水の奥深さを学べます。さらに、事前予約で自分だけの香水も調合させていただくこともできるんです。

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上の階には、小さな美術館があります。館内には写真NGのマークがあったので、受付のマダムに、入り口だけ撮影をして良いか尋ねると、「どこでも撮っていいわよ!」とのお返事が。とはいえ、中にはほかにもお客様がいたので控え目に。

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併設された直営店で、作り立ての香水や香りの石鹸などを見て回るのも、ワクワクします。練り香水、アルガンオイルなどの化粧品や、キャンドルやルームディフューザーなど、実に多くの香りアイテムが工場価格で販売されているので必見ですよ。

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筆者が訪れているときは、ちょうど小学生が香りを学びに来ていました。幼い頃から香りについての教育を自然に受けているのは、香りの先進国、フランスならではの光景ですね。

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『フラゴナール』を見終わったら、すぐ後ろ側にある公園で、ひと休みはいかが?

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『グラース』の旧市街を一望できるおすすめスポットです。

 

『グラース』は、香りについての学びとショッピングが同時に楽しめる美しい場所です。南仏を訪れたら、少し足を延ばしてグラースにも立ち寄って、中世から続く豊かな香りの世界に浸ってみてはいかがでしょう?

 

【旅のinfo】

※ Parfumerie Fragonard

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