
夏の滋養強壮に!炊飯器で簡単サムゲタン【サクッと薬膳朝食レシピVol.16】
みなさん、土用の丑の日は鰻を食べましたか? 日本では暑気払いや夏バテ防止に、滋養強壮食材の鰻を食べますが、韓国にも“伏日(ポンナル)”とよばれる日本の土用の丑の日にあたる風習があります。
よく食べられるのが、日本でもおなじみの“参鶏湯(サムゲタン)”。滋養強壮食材をふんだんに使い、さっぱりと食べられる参鶏湯は、夏におすすめしたい食べ物です。
そこで今回は、国際中医薬膳師の筆者が、炊飯器で手軽にできる簡単サムゲタンをご紹介します。
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炊飯器でつくる簡単サムゲタン

出典:https://gatta-media.com
●材料(2人分)
鶏手羽 4本
もち米(なければ白米) 1/2カップ
山芋 10cm
しいたけ 4枚
玉ねぎ 1/2個
にんにく 1片
しょうが 1片
なつめ(あれば) 2個
とりスープの素 大1
水 500ml
飾り用・・・刻みネギ、すりごま、塩、ごま油 適量
●作り方
(1)山芋、しいたけは食べやすい大きさに切り、玉ねぎはくし切り、にんにく、生姜はスライスする
(2)水500mlと研いだもち米、その他の材料を全て炊飯器に入れて炊く
(3)器に盛り、ごま油、刻みネギをのせ、お好みですりごまと塩を混ぜた物(もしくはごま塩)をつけていただく
薬膳ポイント:豊富な薬膳食材
参鶏湯には高麗人参が入っていますが、手に入りづらくとても高価なもの。今回は使っていませんが、なくても、その他の食材に、十分な薬膳効果があります。
今回入れた食材の薬膳効能をご紹介します。
・鶏肉・・・からだを温め、体力の低下、食欲不振に
・もち米・・・疲労、体力回復に
・しいたけ・・・だるさ・疲れやすい人に
・玉ねぎ・・・気血の巡りを良くし、胃の不快感、血中脂質抑制に
・にんにく・・・体力回復、抗菌、食欲不振、風邪に
・生姜・・・食欲不振、風邪に
・なつめ・・・疲労、食欲不振に
韓国では伏日に食べられるほか、1年中を通して食べられる滋養食。疲れやだるさを感じた時に、パワーをくれそうな食材ばかりです。冷たい飲食をしがちな夏ですが、熱々の参鶏湯で胃の中から元気をチャージしてみてはいかがでしょう。
あまり火を使いたくない暑い日も、材料を切って炊飯器で手軽にできるので、ぜひお試しください。