
運や才能だけではない!? チャンスをつかむ人の条件とは
“チャンスの神様は前髪しかない”という話を聞いたことはありますか? ギリシャ神話に登場する長い前髪は持っているけれど後ろ髪のないカイロスという神様の姿が由来といわれ、カイロスが通り過ぎてしまうともう彼をつかまえることはできないということから、好機はすぐにつかまえなければ後から捉えることはできないという意味になったそう。
では、実際にどうすればタイミングを逃すことなくチャンスをつかまえることができるのでしょうか。
今回は、西沢 泰生 著『読むだけでポジティブになれる 超一流の人のちょっと深い話』を参考に、チャンスをつかむ人の条件をご紹介します。
運や才能だけではチャンスをつかめない
チャンスをつかんで成功している人を見たときに、“あの人は運が良かったから”“あの人には才能があったから”と感じてしまうことってありますよね。
例えば、お芝居の舞台で主役の役者が出演できなくなってしまったとき、無名の新人が代役に抜擢されたという話があります。その人は、運や才能があったから選ばれたのでしょうか。
もちろん、そのような理由もあるでしょう。しかしそれだけではありません。
ここでポイントとなったのは、常にチャンスをつかむために必要な準備をしていたこと。この場合であれば、出演する予定がなくても“主役のセリフをすべて覚えていた”ということがチャンスにつながったそう。
いつ誰が役を降りることになってしまっていても、代わりを務められるように準備をしておく。普段からこういった姿勢で仕事に取り組んでいる人に、チャンスはやってくるのです。
準備を整えることが成功への近道
アメリカの第16代大統領リンカーンが残した言葉に“6時間で木を切り倒せといわれたら、私は最初の4時間を斧を研ぐときことに使いたい”という言葉があります。
見落としがちですが、普段の仕事の中でも前もってきちんと準備をすることはとても重要なことです。準備を整えておけば、チャンスが巡ってきてもあわてずにしっかりとつかむことができるのではないでしょうか。
「人生には2通りの生き方しかない。1つは、奇跡など何も起こらないと思って生きること。もう1つは、あらゆるものが奇跡だと思って生きること」とアインシュタインは言っています。
気づいていないだけで、見方を変えれば誰にでもチャンスや奇跡は巡ってきているのです。でも、それをつかむことができる人は多くありません。
チャンスをつかむ人の条件は、しっかりと準備を整えて日々の仕事に取り組むことなのかもしれません。
【参考】
※ 西沢 泰生著 読むだけでポジティブになれる 超一流の人のちょっと深い話(アスコム 刊)
※ 二つの時間意識 〜カイノスとクロノス〜,岩村太郎,2008
【画像】
※ Aleshyn_Andrei / shutterstock
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