
人生変わる!? 子どもに自信をつけさせる「ほめ言葉」の使い方
普段の会話の中で、感謝の気持ちを伝えたり相手のことをほめたりしていますか? 家族や恋人に対して、つい愚痴や文句を言ってしまうという方も多いのではないでしょうか。
実は、ほめ言葉には、相手を幸せにするだけでなく自分の人生も変える力があるのだそう。
そこで今回は、原 邦雄 著『たった一言で人生が変わる ほめ言葉の魔法』を参考に、自分も周囲も幸せにするほめ言葉の使い方をご紹介します。
「ありがとう」も、ほめ言葉?
ほめ言葉というと、何か“とてもすばらしいこと”を言わなければいけないように感じられれるかもしれません。ですが、最も身近なほめ言葉は「ありがとう」と感謝の気持ちを言葉にすること。特に、家族のように本当に身近な人たちに「ありがとう」と言葉にして伝えることがとても大切なのだそう。
自分が頑張っていることを認めてもらえると、とてもうれしいですよね。ほめ言葉を言ってもらえることで“自己重要感”、“自己好感”、“自己有能感”が満たされ、自信を持つことにつながってくのだそう。
人を成長させるほめ言葉のポイント
特に子育て中のママは子どもに自信をつけさせるために、「ありがとう」以外にもほめ言葉をどんどん使っていきたいところ。しかし、いざほめようとすると、何でもかんでもほめればいいというわけではないし難しいのが現実。
実は“人を成長させる”ほめ言葉には、4つのポイントがあるそうなんです。
(1)存在を認める
ほめて相手を育てるには、その人の長所に目を向けて伸ばしてあげることが大事。その大前提となるのが“存在を認めてあげる”ということなんだそう。「あなたがいてくれて良かった」という気持ちを持って接することが大切です。
(2)自分の翼で飛べるように育ててあげる
他の誰かと比べるのではなく、その人がもった個性という翼をほめてあげましょう。それが、自分の力で生きていく自信へとつながっていきます。
(3)根っこに水をあげる
植物は水をあげすぎると枯れてしまったり、水をあげていてもきちんと根には届いていなかったりすることがありますよね。
一番大切なのは、相手のことを深く理解すること。そして、ほめ言葉という水を“必要なところに、必要なだけ”かけてあげることが大切です。
(4)ほめっ放しにしない
ほめすぎると天狗になってしまい間違った方向へと進んでしまうことも。やはりきちんと叱る事も重要なのです。
ただし、愛情をもって包み込んであげること。相手が頑張ろうとしている気持ちの芽を摘むように叱ってはいけません。
ほめ言葉を使うことは、相手の居場所を作ってあげることなのだそう。失敗して落ち込むことがあっても、誰かに自分の長所をほめてもらえた人は、その言葉が支えになり自分に対してゆるぎない信頼を持つことができます。
自分の居場所があるからこそ、今を一生懸命頑張れるのではないでしょうか。
【参考】
※ 原 邦雄 著『たった一言で人生が変わる ほめ言葉の魔法』(アスコム刊)
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※ Shimon Bar / shutterstock