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「お越しになられます」もダメ!? 丁寧なつもりが失礼に…NG言葉遣い3つ

2018.11.24 20:30

仕事では社員同士や取引先とのコミュニケーションは欠かせません。そんなとき“敬語”は必須。

しかし、社会人になっても“敬語”について徹底的に学ぶ機会はあまりありません。それまでの育った環境で身につけたものを、周りの人の敬語を参考に見よう見まねでバージョンアップさせてきたという方も少なくないでしょう。

“正しいと思って使った敬語が間違っていた……”なんて、顔が赤くなってしまうほど恥ずかしいことですよね。

そこで今回は、マナー講師経験もある筆者が、“ビジネスシーンで意外と間違えやすいNGな言葉遣い”についてご紹介します。敬語に自信がある方もぜひ、今一度、確認してみてくださいね。

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そもそも敬語とは?

誤った言葉遣いが多くなる原因の1つに“敬語を正しく理解していない”ということがあります。

みなさんもご存知の通り、敬語には“尊敬語”“丁寧語”“謙譲語”の3種類がありますので敬語を使うときは場面や相手によって正しく使い分けなければなりません。

まず、尊敬語は“相手に対して敬意を表す言葉”(いらっしゃる、お帰りになるなど)のこと。一方で謙譲語は、“相手にへりくだった言葉”(うかがう、失礼するなど)のことです。謙譲語は自分や身内など、へりくだる側が主語になる言葉になので、間違っても取引先を主語にして使ってはいけません。そして丁寧語は、読んで字のごとく“言葉遣いを丁寧にすることで相手に敬意を表す言葉”(行きます、帰りますなど)です。

では、敬語についておさらいしたところで、誤った言葉遣いの例を見ていきましょう。

 

NG1:なんでもかんでも「させていただく」を使う

ビジネス敬語において違和感があるのが、“〜させていただく”を多用している言葉遣いです。言っている本人はとても丁寧に伝えているつもりになっているのですが、ビジネス敬語としてはNG。

たとえば「心からお詫びさせていただきたいと思います」という言葉遣いもNGです。ここでの“〜させていただきます”は、「あなたの許しを得て○○を行います」という意味を持ち、へりくだる気持ちを強く表している謙譲語です。そのため、正しく使わないとなんだか恩着せがましい印象を与えてしまうことも。「心からお詫び申し上げます」の方がベターです。

なんでもかんでも“させていただく”を使えば良い、というわけではありません! 「ぜひ出席させていただきます」のように、謙譲語としてふさわしいシーンであればぴったりですね。

 

NG2:二重敬語を使ってしまう

“二重敬語”も丁寧さを意識する方こそ間違えやすい言葉。

ビジネスシーンでよくある「○○さんがお越しになられます」という一文。どこが間違っているか分かりますか? 一見すると特に問題がないようにも思えますが、実は“お越しになる”は“来る”の尊敬語。そこへさらに、“なられます”という尊敬語をつけてしまっているので、この一文は“二重敬語”なのです。

正しく言い換えるのであれば、「お越しになります」が正しい言葉遣いです。くれぐれも二重敬語にならないよう注意しましょう。

 

NG3:○○の方(ほう)

会話をするにあたってよく使いがちな“○○の方(ほう)”という言葉。直接的な言い方を避けたいときによく使いますよね。筆者のまわりでも、この表現を使う方は年齢に関係なく多いです。しかし、“○○の方”とは“方向を意味する言葉”のため、何にでも安易につけるのは正しい使い方とはいえません。

たとえば、「お席の方がご用意できました」という一文。正しくは「お席がご用意できました」です。

“○○の方”という言葉を頻繁に使うと、会話がまわりくどくなり相手に不快な思いをさせてしまう場合があるので、注意しましょう。

 

誤った敬語を使っていた……という方は、改めて言葉遣いを意識してみてくださいね。

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【参考文献】
※ 阿部開道『必携!ビジネスマナー』西東社

※ 河路勝『[新版]CD付 美しい敬語を身につける本』KADOKAWA/中経出版

【画像】
※ Monkey Business Images、SFIO CRACHO/Shutterstock