
【コテの使い方&選び方】初心者でも簡単な「内巻き・外ハネ・ミックス巻き」のコツ
顔周りの毛に動きがあったり、フワっと毛先がカールしたりする髪に憧れるけど、「どうやってアレンジしていいのかわからない」「コテやアイロンを上手に使うことができない」という人も少なくありません。
ショートヘア、ボブ、ロングヘア、ウェーブ派、ストレート派に関わらず、ヘアアレンジやスタイルの完成度を上げてくれるコテ使いは覚えておきたいもの。
そこで今回は、初心者でも簡単にできる内巻きワンカール、外ハネそしてミックス巻きのやり方を動画を交えてご紹介します。髪の長さ別におすすめのヘアアイロンの細さや、ヘアアレンジ前の準備も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ヘアアイロンで髪を巻く前の準備
コテやストレートアイロンは、どちらも熱処理を加えることによって髪の形や質を変形させるもの。ヘアスタイルのボリュームを増やしたり減らしたりすることで、見た目のバランスをとることができます。

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一方で、熱処理を加えることによって起こるデメリットもあります。それは、“ダメージ”。不適切な熱処理を加えた髪は硬くなり、パサつきが出てしまうことがよくあります。このダメージを減らすためのポイントは2つ。
(1)ドライヤーで水分を飛ばす
髪の毛が濡れていたり、湿っていたりする状態で熱処理を加えると、髪に残った水分が一気に蒸発します。これを“水蒸気爆発”といいます。

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水蒸気爆発は髪の毛にとって非常に悪いダメージを与えてしまうので、しっかりと水分を飛ばしてから熱処理を加えてください。
(2)巻く前に髪の内部にトリートメント
コテやストレートアイロンの熱処理は、髪の毛の内部にあるタンパク質の形状を変化させることによって髪の毛に形をつくるといわれています。
そのため、元々ダメージの進んでいる髪の毛には、タンパク質の元となるトリートメントをあらかじめ入れておくとキレイな形になりやすいですよ。
コテとストレートアイロンの違い

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一般的にコテはカールをつけるもので、ストレートアイロンはクセを伸ばすものといわれます。
しかし、最近のストレートアイロンは角に丸みが付いているものが多いため、クセを伸ばしながら毛先に丸みをつけることも可能。
コテは強いカールをつけたいときに、ストレートアイロンはクセを伸ばすとき、またはクセを伸ばしながら毛先をナチュラルにカールさせたいときに使いましょう。
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コテの細さは何mmを選べばいい?
コテはたくさんのメーカーから販売されていて、出力温度や大きさもさまざまです。
もっとも多く発売されているコテの大きさは、直径26mm、32mm、38mmの3タイプ。この直径の違いは、髪の長さによって使い分けられるように設計されたものです。
どのタイプがどれくらいの長さに適しているのかをレングス別にチェックしていきましょう!
ショート~ミディアム:「26mm」で動きをつけて

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26mmのコテは、肩につくくらいまでの髪の長さの方におすすめです。毛先を動かしたり、ヘアスタイルに丸みをつけたりするのに最適な大きさになります。
前髪を巻く場合や、男性のスタイリングにもこの大きさがベストでしょう。
ミディアム~セミロング:オールマイティに使える「32mm」を

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32mmのコテは、肩につく長さから鎖骨下くらいの長さの髪の毛を巻くにはぴったりです。
32mmのサイズは、オールマイティに使えるちょうど良い大きさなので、最初の一本として購入するならこのタイプをおすすめします。
セミロング~ロング:柔らかさを出せる「38mm」がベスト

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38mmのコテは、ロングヘアを巻く場合やヘアアレンジの下ごしらえによく使われます。カール自体はあまり強く出したくないけれど、柔らかさを出したい場合に最適な大きさになります。
ヘアアレンジをする場合でも、そのままの状態では髪の毛をいじるのが難しいので、あらかじめ大きめのカールをつくっておくと楽に進められますよ。
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髪の毛を巻くときの温度は180度
コテの種類によっては200度を超える温度調節ができるものもありますが、必ず180度に設定して行いましょう。髪にアイロンをあてる時間は“3秒”が目安です。
高温すぎると髪の毛の主成分であるタンパク質が固く変形(タンパク変性)してしまい、髪の毛から潤いがなくなりパサついた印象になってしまいます。
そして、一度タンパク変性を起こした髪の毛は二度と元の状態に戻せないので、ツヤ髪を維持したいなら高温で髪を巻くのは避けましょう。
中間から巻きはじめて毛先をあとに
コテで髪を巻くときは、カールのつきにくい“中間部分”に先にコテを入れます。2~3秒ほど熱を当てたら毛先まで巻き込み、さらに2~3秒ほど熱を当ててからコテを外します。

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先に毛先から巻いてしまうと中間部分にうまくカールがつかず、立体感のあるスタイリングにならないうえ、毛先部分が傷みやすくなってしまうので気をつけてください。
カールをほぐすのは髪の熱が冷めてから
コテを巻いた後によくやりがちですが、巻き髪をすぐにほぐしてしまうとカールの持ちが悪くなってしまいます。
コテを外した後は、“髪の毛の熱が完全に冷めてから”手やブラシでほぐすようにしてください。
初心者でも簡単な「内巻きワンカール」のやり方
早速、実践してみましょう。まずは定番で初心者でも簡単にできる内巻きワンカールから。

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温度は160°〜180°くらいに設定しましょう。
(1)毛先を少量ずつアイロンを持っていない手で持つ
(2)毛束の中間から床と平行にアイロンを内巻きになるようにはさむ
アイロンの太い方が内側にくるようにすると内巻きになりますよ。
(3)中間から毛先までアイロンをすべらせていき、毛先で1回転巻き込む
(4)これを四方に繰り返していく
動画ではヘアアイロンは32mmを使用しています。
ポイントはアイロンを床と平行になるように入れて巻くことです。
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こなれ感を演出する「外ハネ」のやり方
続いてこなれた雰囲気を演出できる外ハネのつくり方。一見難しそうですが、実はとっても簡単なんです。

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用意する道具はヘアアイロンと柔らかいワックスだけ。早速チャレンジしてみましょう。
(1)少量ずつ毛束をとり、アイロンで毛先をはさんで外に回す
(2)(1)のやり方で、全体の毛先に外巻きをつくる
(3)ソフトワックスを毛先にもみこむ
動画では26mmのヘアアイロンを使用していますが、ボブより髪が長い方は32mmのヘアアイロンを使ってアレンジするのがおすすめです。
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アレンジのベースにも使える「ミックス巻き」のやり方
続いてご紹介するのはミックス巻きのやり方。華やかな印象になるのはもちろん、さまざまなヘアアレンジのベースにもなる、マスターするとかなり使えるアレンジです。

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見た目以上に簡単なので、初心者さんも動画を見ながらチャレンジしてみて。
(1)顔周まわりから毛束を少しとり、中間から毛先にかけリバース(外側)に巻く
(2)(1)の後ろに毛束を少しとりフォワード(内側)に巻く
(3)後ろ側まで(1)(2)と交互に巻いていく
(4)表面を少量ずつ束にとり(3)と同様に交互に巻いていく
(5)手ぐしでカールをくずしていけば完成
ポイントは、中間から巻きはじめてコテをスルーさせながら毛先も巻き込んでいくことです。
また表面を巻くときは、毛量少なめの毛束をつくるのがコツ。空気を掴みながらもルーズにほぐれたニュアンスウェーブになります。
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今さら聞けない!? 髪の巻き方の基本(ミックス巻き編)
コツさえわかれば誰でもできる巻き髪。できるようになればアレンジの幅も広がるはず! ぜひ試してみてくださいね。
※ こちらの記事はGATTAの過去掲載記事をもとに作成しています。
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