
「無理です」ってどう伝える?ビジネスシーンで使える魔法の言葉3つ
ビジネスシーンでは、普段使っている言葉を言い換えなくてはならないことも多いですよね。かしこまった言い方にしたり、角が立たない表現にしたり……その都度シーンに合った言葉を選ぶのは大変ですが、覚えておくといざというときに使える“便利な言葉”もあります。
そこで今回は、ストレートにはなかなか言いづらいことを伝えやすくする魔法の言葉を3つご紹介します。
1:絶対無理です→私には荷が勝ちます
日々仕事をしていると、現状の自分に比べて責任や負担が大きすぎる業務を頼まれることも。そんなとき、「無理です」「できません」「間に合いません」等、スッパリ断われたら楽ですよね。しかし、なかなかそうは言えません。角が立たないように断りたいところです。
そんなときは、「私には荷が勝ちます」と伝えると良いでしょう。やんわり断るとともに、頼まれごとの負担の解消も求めるメッセージともなります。
また、「ご容赦ください」という表現もよく使われます。「朝4時にお伺いしたいのですが」「それはご容赦ください」といった使い方がよくされますね。
相手の期待に沿えないときは、「おあいにくさま」という表現も良いでしょう。「おあいにくさまですが、本日の業務は終了しました」と言うと、クッション言葉になり角が立ちにくいですね。
2:私のミスです→私の不手際です
仕事で失敗してしまったこと、きっと誰しも経験があると思います。そんなとき、「私のミスです」とはっきり言うのは気が引けますよね。
そこで使いたいのが「私の不手際です」という言葉。“不手際”とは、手際が悪かったり、物事の処理の方法や結果が悪かったりすることを指します。さらに、“過失”という意味合いの“ミス”であれば、「落ち度」と言っても良いでしょう。
また、不手際、落ち度に限らず、“ミス”にはさまざまな言い換え言葉があります。不注意から起きる失敗であれば「粗相」、物事の手順や手続きを間違えたときは「手違い」、そして手紙文などで過失を謝罪するときは「過誤」という言葉を用いるとしっくりきます。
3:あの人の言い方は不愉快だ、ウザい→あの人の言い方は耳に当たる
もしも不愉快な会話や発言があったとき、「ウザーい!」と言えればスッキリしますが、もちろんビジネスシーンやフォーマルな場では言い換えなければなりませんね。
特に“言い方”が不愉快、砕けた言い方をすれば“ウザく感じる”ときには、「あの人の言い方は耳に当たる」という表現を使いましょう。“耳に当たる”とは、癪に障る、聞いて不愉快に思う、という意味の言葉。
また、“うわべは丁寧でも、実は横柄なものの言い方にイラッとする”なんてときは、「慇懃無礼」を使うとビジネスシーン向きの表現になります。“慇懃”はとても丁寧なこと、“無礼”は失礼なことです。
オブラートに包んで物事を表現することで、仕事や人間関係がスムーズになることもあります。波風をあまり立てたくないとき、ぜひこの3つの言葉を使ってみてくださいね。
【おすすめ記事】
※ 周りに差をつける!プロから学ぶ「簡単なのに見違える」写真テク3つ(PR)
【参考】
※ 『大人の語彙力ノート』(齋藤孝) / SBクリエイティブ株式会社
【画像】
※ nito、SFIO CRACHO/Shutterstock