
乾かす方向が大切!「前髪ぱっくり」を防ぐブロー3STEP
毎朝ブラシで前髪を整えているけれど、その日の寝癖のつき具合によって、前髪がぱっくり割れてしまったり、まとまらなかったりすることはありませんか?
実は、前髪がぱっくり割れてしまうのには原因があるそうです。
そこで今回は、美容室『Cadre(新小岩店)』店長で美容師の藤井りょうさんに“前髪ぱっくりを防ぐ髪の乾かし方”について取材しました。
「前髪ぱっくり」の原因とは?
藤井さんによると「お風呂上がりにタオルターバン等をしたまま放置、という方が多くいらっしゃいます。すると、根元が折れた状態で乾いてしまいがちなんです。お風呂上がりは3分以内に乾かす方が根元が割れにくいでしょう。
前髪に限らず、髪は生えグセが左右非対称なので、時間を置いてから乾かすとハネたり、変な癖がつきやすくなってしまいます。
また、髪の毛はつむじの影響で大半の方が時計回りの生えグセになっています。その場合、左側は後ろから前に向かって生えているので、内側に入り込みやすい特性があります。
しかし一方で、右側は前から後ろに向かって生えているので、もともとハネやすいんです。そのため、濡れているときから右側は根元を前に向かって乾かさないと、どんなにカットが上手でもハネやすいので、特に右側は気をつけましょう」とのこと。
髪は根元の向きによって毛先の方向が決まっているので、乾いてしまうと毛先がまとまらないそうです。お風呂上がりには3分以内に乾かすよう注意しましょう。
前髪ぱっくりを防ぐ!ブローの仕方

出典: 藤井りょう
前髪ぱっくりを防ぐために、具体的にどのように乾かすと良いのでしょうか? 藤井さんに教えていただきました。
(1)朝、もしくは夜、髪の根元を霧吹きなどを使ってしっかり濡らします。このとき、指でしっかりと擦ることで、ついてしまった癖を緩和させます。
(2)前髪をコームで前におろし、ドライヤーを根元から毛先に向かって当てていきます。下を向きながら後ろからドライヤーの風を当てると良いです。できれば指で前髪を挟んで引っ張りながら乾かすと、ツヤも生まれ、手触りも良くなりますよ。
(3)流し前髪の場合は、流したい方向と“逆”の方向に向かって根元を乾かすと流れやすくなります。これは髪の毛が根元の方向とは逆に流れる性質があるためです。
前髪は根元を立ち上げれば内に収まり、潰れているとハネる傾向があるとのこと。この性質を覚えておくと、乾かすときに役立ちそうですね。
お風呂上がりにブローすれば、翌朝までキープできる?
「寝相によっては癖が付くので、出来れば朝に霧吹きなどで根元を濡らしてから乾かすのがおすすめです」と話す藤井さん。
また「前髪あたりにつむじがあるような人の場合は、つむじの流れと逆に根元を引っ張りながら乾かすと良いです。もしどうしても前髪がぱっくり割れやすいという悩みの人は、事前に美容師と相談して、厚めの前髪を作ってもらうと、さらなる対策になりますよ」とのこと。
髪質や髪型によってはどうしても前髪が割れやすい傾向にある方もいます。自分の癖と上手く向き合っていきましょうね。
ブラシでとかしてもまとまらない前髪に悩んでいた方も、これからはちょっとした一工夫で、ぱっくり前髪を解消できるはず!
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【取材協力】
※ 藤井りょう・・・美容師。美容室『Cadre(新小岩店)』店長。
【画像】
※ 藤井りょう
※ Amelia Fox / Shutterstock