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世界で活躍する知花くららが仕事で大切にしていることとは

2017.05.24 20:00

先日開催された『WOMAN EXPO TOKYO 2017』。自分らしく輝くすべてのワーキングウーマンに向け、さまざまな展示や講演会が行われました。

レポート第3弾である今回は、モデル・女優としてのみならず国連WFP日本大使も務め国内外で活躍する知花くららさんが語った、仕事におけるこだわりをご紹介します。

 

世界で感じた女性にとって仕事とは?

「もし有名になることがあれば、その影響力で社会になにかできるということを覚えておいてほしい」という母の言葉がずっと心に残っていて、大人になってからチャリティーに興味を持つようになったという知花さん。

ミスユニバースに出場したことをきっかけに、飢餓のない世界を目指して活動する国連の食糧支援機関である国連WFPに出会い『学校給食プログラム』を知ったことで、積極的なチャリティー活動を開始したそう。

今年で11年目となるその活動の中で、女性にとって“仕事”はキーワードだと感じたのだとか。

たとえば、中央アジアのキルギスで出会ったおばあさんは、女性だけで農業組合をつくるという取り組みの中で「自分たちがやったことでお金を得て、家族の生活が目に見えて豊かになっていくのがうれしい」、「女性同士で集まることで、家庭以外の居場所を見つけた」と話していたといいます。

このことから社会に出て働くということは、生活の充実感につながると考えるようになったそう。

 

大切なのは感覚をオープンにしておくこと

出典:https://gatta-media.com

世界規模で活躍している知花さんですが、仕事で壁にぶつかることや人間関係に悩むこともあるそう。だけどいつも大切にしているのは、国連WFPの活動で現地を訪れるときと同じように感覚をオープンにしておくことなんだとか。

「世界中にはいろんな人がいていろんな考え方があっていろんな暮らしがある。だから、必ずしも自分と同じ考え方でなくても構わない。好きになるとは言わないけれど、とりあえず受け入れて、その次自分はどうするのかを考える。そうすることで出会いが広がるんです。」

人が違えば考え方は違うもの。否定から入るのではなく、まずは相手のことを受け入れることが仕事をするうえでも大切なんですね。

 

新たなチャレンジを後押しするのは好奇心

今年で35歳になるという知花さんは、最近新たなチャレンジとして演技の仕事をはじめたそう。

30代半ばというと、できることが増えていくというよりは、できることを深めていくタイミング。そんなときにまったく新しい世界に飛び込むというのは怖さや悩みもあるのではと思いますが、背中を押してくれたのは“新しい世界で自分はどこまでできるのか”という好奇心だったのだとか。

自分の置かれた状況に甘んじることなく、チャレンジし続ける姿勢にはわたしたちに勇気を与えてくれます。

 

「周りの人を大切にし、口角を上げて今この瞬間をハッピーに過ごしていきたい。」という知花さん。日々仕事をしていると悩むこともあるけれど、向上心を失わず、今というときを大切に生きることが幸せにつながるのかもしれません。

次回のレポートでは、早稲田大学 ビジネススクール准教授の入山章栄さんとタレント、エッセイストの小島慶子さんが語った“これからの働き方”をご紹介します。

【参考】

※ 集英社の働くアラフォー向けファッション誌『Marisol』Presents 知花くららが世界でみてきたのは―「女性は仕事で元気になる!」