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お願い致します?いたします?間違いがちな「ビジネスメールの基本」

2018.05.01 20:30

「よろしくお願い致します」は、メールの締めによく使う文言でしょう。しかしこの“致します”が、実は要注意ポイントなんです。

“致します”と“いたします”は漢字かひらがなかの違いですが、その使い分け方についてルールがあることを皆さんはご存知でしょうか?

変換するのが面倒くさいなどの理由で、ついついどちらか一方に偏りがちな“致します”“いたします”。使い分け方のルールをおさらいしてみましょう。今回は企業のマナー講師としての経験もある筆者が、段階を踏みながら分かりやすく解説します。

 

そもそも「いたします(致します)」とは? 

上司や目上の方に対して、自分から率先して何かを働きかける場合に使うことが多い“いたします(致します)”ですが、これは“する”や“します”をより丁寧に表現する謙譲語です。

例としては、「ご連絡します」をより丁寧に表現したい場合に「ご連絡いたします」と使うのが基本ですね。より丁寧な言い回しにすることで、ここぞという場面で印象を残すのに役立つでしょう。

 

「不徳のいたすところ」はNG?

「不徳のいたすところ」のように、“いたす”を動詞として活用する場合、ひらがな表記はNGです。

“する”の謙譲語として使うなら、ひらがなでも構いませんが、動詞として使用するこの場合であれば“ひきおこす”“もたらす”という意味になるので、「致す」と漢字で表記するのが適切です。

 

ビジネスメールではどちらが正解?

上記の例から分かる通り、ビジネスメールでの「よろしくお願い〜」にかかる使い分けの答えは“ひらがな表記”です。

これは“いたす”を、他の動詞と併せて使用する“補助動詞”として使う場合、ひらがな表記にするというルールがあるからです。

その他の補助動詞で言えば、「知らせて“おく”」などがよく使う例ですね。これを漢字にすると「知らせて置く」となります。この場合、「置く」も動詞として働くように見えてしまい、意味が不明瞭な文章になってしまいます。

なので、「よろしくお願いいたします」が正解となるわけです。

 

つい「よろしくお願い致します」と表記していた方は、これを機にひらがな表記にして辞書登録してしまいましょう。なんとなく、漢字で揃っていた方がまとまりがある……という理由で、感覚的に言葉を使っていると、実は間違った使い方をしているかもしれません。ビジネスマナーとして覚えておくと良いでしょう。

【参考】

※ 講談社校閲局編『日本語の正しい表記と用語の辞典』(講談社)

【画像】

※ Satori Studio、Roman Samborskyi/Shutterstock

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