
成功できる人はここが違う。挫折から立ち直るために必要な2つのこと
やりたいことを続けるうえで、避けて通れないのが失敗や挫折をどう乗り越えるかだと思います。
失敗しても先に進んでいける人になるためにはどうすればよいのでしょうか。
今回は、茂木健一郎 著『続ける脳』を参考に、転職を例にして挫折と向き合うポイントを紹介します。
人間関係は「弱いつながり」を大切に
新卒入社の3人に1人が3年以内に転職する時代。
もう終身雇用があたりまえではなくなってきましたね。
スタンフォード大学の社会学者、マーク・グラノヴェッターはリストラに遭った人に、“転職をしなければならない状況に陥ったとき、どんな人が仕事を紹介してくれたか”とアンケートを実施しました。
選択肢は次の3つです。
(1)頻繁に顔を合わせる、自分をよく知っている人物
(2)年に1回以上は会うけれど、頻繁ではない人物
(3)年に1回も会わない、遠い人物
結果は、(1)の頻繁に顔を合わせる人物が16.7%、(2)の年に1回以上会う人物が55.5%で(3)の年に1回も会わない遠い人物は27.8%でした。
つまり、頻繁に会うひとたちよりも、年に1回程度しか会わない関係性が薄い人たちのほうが、自分が困っているとき助けてくれる傾向があるのです。
たまにしか会わない人というのは、自分が考えてもみなかった情報をもたらしてくれる可能性が高いです。だからこそ、挫折したときは特に“弱いつながり”の人物がとても大事なんですね。
期待しない
期待しないのがポイントだなんて、夢がなく、身もふたもないように聞こえるかもしれません。
おそらく就職活動で失敗して、落ち込んでしまう人は、企業に対しての期待が大きすぎるのでしょう。
夢をもつのはもちろんよいことですが、それを会社に求めてしまうのはあまり少し危険。職場は自分の夢に近づくための手段の1つにすぎない、という認識をもっておくべきです。
一報、継続して自分の夢に進んでいける人は、“いいことは神様からのボーナス”くらいにとらえています。
夢はもっていても、いいことばかりではないということをちゃんとわかっているのですね。
生きていると、嫌なことはどうしても起こるもの。
これを乗り越えるために、日ごろから準備しておきたいですね。
【参考】
※ 茂木健一郎 著『続ける脳』(SBクリエイティブ刊)
【画像】
※ aslysun / shutterstock
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