
好きじゃないのにやらなきゃ…面倒な仕事も楽しめる力「フロー」って?
人生は自分が“やりたいこと”ばかりではありません。
“やりたくなくても、やらないといけないこと”も多いものです。
今回は、茂木健一郎 著『続ける脳』を参考に、集中する力についてご紹介します。
「フロー」ってなに
勉強や仕事で、時間を忘れて没頭した経験はありませんか。こういうときは、“ああ、いい仕事ができた”と充実感がありますよね。このような時間の過ごし方を“フロー”とよびます。
苦痛を感じずに、質のよいアウトプットができたわけですから、脳にとっても楽しい時間と感じられているはずです。
では、どうしたらフロー状態に入れるのでしょうか。
心理学者ミハイ・チクセントミハイによると、その答えはシンプルです。
「フローに入るには、スキルと課題の難易度が釣り合っていること」
課題が難しいと誰でも不安になりますし、逆に簡単すぎると退屈してしまいます。
もし、いまの目標の難易度が高い場合は、目の前の課題を自分とって少しだけ挑戦的なものに決めるとよいでしょう。そうすることで、フローに入りやすくなり、成功体験が得られます。
面倒な仕事は時間を決める
成功体験があると、続ける意欲がわいてきます。それに、挑戦した分だけスキルがあがるので、次はもうちょっと難しいことにも挑戦してみようと思えます。
こうして一歩一歩、ステップアップして楽しみながら最終目標にたどりつくことを目指しましょう。いきなり最終地点に行こうとすると、何からをつけていいかわからなってしまいます。
目の前の課題が簡単でどうしても退屈してしまうという人は、それにかける時間を決めましょう。
嫌な課題ほどやる気がでず、だらだら引き延ばしてしまいがち。
でも“10分で終了させる!”と決めてしまえば、その時間以内に課題を終わらせることが目標となります。
面倒な仕事はほどよいプレッシャーがかかるように時間を設定するのがおすすめです。
高い集中を得るためには、課題のレベルが自分の能力に見合っている必要があります。
“やりたくなくても、やらないといけないこと”は時間を決めるなどして、自分が楽しめるように工夫しましょう。
【参考】
※ 茂木健一郎 著『続ける脳』(SBクリエイティブ刊)
【画像】
※ Ko Backpacko / shutterstock
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