
コツは頑張りすぎないこと。「とりあえずやってみる人」が成功する理由
おそらく世のなかには、“ついつい行動してしまって……”と悩んでいる人よりも、“行動できない……”と悩んでいる人のほうが多いでしょう。
これは、そもそも人間の脳が“新しいこと”を嫌っているからです。
そこで今回は、宇都出雅巳 著『自分を変える「脳」の習慣』を参考に、行動できる人になるためのヒントをご紹介します。
なぜ「とりあえずやってみる」が大切なのか
われわれ人間、というか生き物の根本にある本能は、生き延びることです。そのためには、まず安全を確保することが大切で、具体的には動かないことが効率的なんだそう。
このため、頭で考えれば考えるほど、身動きがとれなくなり、行動をやめてしまいます。
もしあなたが行動できる人になりたいのであれば、考える前に動けばいいのです。要するに、“とりあえずやってみる”の精神ですね。
ポイントは、行動力をつけようと努力するのではなく、行動をストップさせようとするブレーキをはずすこと。
気づけば一歩踏みだしている。そんな自分をイメージしましょう。
最初から頑張りすぎない
また、この“とりあえずやってみる”のスタンスを育てるためには、はじめから頑張りすぎないことが重要です。
今日から運動をしようと決意した人が、初日からフルマラソンを走るのは無理ですよね。
これは少し極端かもしれませんが、人は自分自身でハードルを上げてしまっているケースが多々あります。
最初はほんの少しの成果でいいんです。その成功体験を何度もつみ重ねることで、いわゆる“行動力”のある人に近づいていきますから。
行動をできるだけ具体的にする
少しずつでも行動できるようになれば、行動をより明確にするよう意識しましょう。
たとえば、“3か月後に5 kgやせる!”だけではなく、“家に帰ったらまず腹筋を3回する”とか“夜は24時には寝るようにして朝は6時に起きる”といったようにです。
行動の目的がぼやけてしまっていると、何からはじめればいいのか迷ってしまいます。迷い疲れた結果、何もできなかった、なんてことになりかねません。
目的を達成したときの自分を想像して、そのために必要なことをできるだけ具体的に落とし込んでいってください。
“これぐらいだったら簡単にできそう”を思うことができればOKです。
行動するのが難しいと感じている人は、あまり考えすぎないで“とりあえずやってみる”ことを意識してください。
小さなことでも行動してみて、“できた”をつみ重ねていきましょう。そうすることで、自分に自信がついてきますよ。
【参考】
※ 宇都出雅巳 著『自分を変える「脳」の習慣』(SBクリエイティブ刊)
【画像】
※ baranq / shutterstock
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