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できないと思ってしまう人へ、自分を変えるヒントは「記憶」にあった?

2018.02.14 23:00

“同じ後悔を繰り返してしまう”、“何度頑張ろうと思ってもなかなか変われない……”

誰もが一度は考えたことのあることだと思います。なぜ人は同じような失敗を繰り返してしまうのでしょうか。

今回は、宇都出雅巳 著『自分を変える「脳」の習慣』を参考に、“できる自信”をもつ方法をご紹介します。

 

そもそも脳は「新しいことはしたくない」

何かにチャレンジしようとしても“できない”という思いが先立ってしまう。

世の中には、こんな悩みをもつ人がたくさんいます。そして、そんな自分を悲観する……。

でも実は、“できるだけ考えずに何もしない”というが、脳にとっては理想の状態。

つまり、“できない”と思ってしまう人は、ある意味、脳の要求に正しく従っているともいえるわけです。

 

「できない」は記憶による思いこみ

具体的にできない理由を持ちだすとき、脳は記憶のなかの失敗経験から似たものがなかったか探します。

“できる”よりも“できない”が先に出てきてしまうのは、思考や行動にエネルギーを無駄遣いしないために、脳が“できない”ことにしたがっているからです。

そして、一度“できない”と思ってしまうと、失敗した記憶の連鎖がはじまり、“できない”がどんどん強くなってしまいます。

そうすると、そこから抜け出すのは至難の業。

こうして、“できない”自分がつくられていくのです。

でも、よく考えてみると、この“できない”をつくっている原因は、ほかでもない自分の記憶だということがわかります。

つまり、“できる自信”をもつためにあなたが変えるべきなのは、“自分”ではなく“記憶”なのです。

 

「できなかった」を「できた」に変える

でも、記憶を変えることなんてできるのでしょうか。

答えは、イエスです。ただ詳しくは、記憶を上書きするといったほうが正しいのかもしれません。

いままでに、うまくいなかったことを思い出してみてください。

確かに過去では失敗してしまったかもしれません。でも、それは、いまでもできないことですか。

昔は“できなかった”と感じたものも、あらためて考えるとその経験をしておいて正解だった、ということもあるでしょう。

それに、“できなかった”が目立っているだけで、実際には“できた”こともあるのではないですか。

記憶のなかにある“できない”の原因を、“いまならできる”、“これはできていた”と上書きする。そうすることで、脳が“できない”の理由を探し出せず、結果として“自分ならできる”と思うことができるのです。

 

“できない”と思ってしまう原因は、その人の性格ではなく記憶にあるのです。

新しいことに前向きに取り組むためにも、過去で“失敗した”と思っている記憶を“できた”に変えてみてください。

 

【参考】

※ 宇都出雅巳 著『自分を変える「脳」の習慣』(SBクリエイティブ刊)

【画像】

※ Antonio Guillem / shutterstock

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