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江戸時代にタイムスリップ?古き良き日本を感じられる「大内宿」の魅力

2018.02.18 23:00

2020年にオリンピック開催をひかえ、ますますインバウンドにも力を入れている日本。

各地で、古都、寺町、温泉、旅館など古きよき日本を感じられる観光スポットが外国人観光客に大人気で平日にもかかわらず大混雑しています。

これまでも世界遺産に登録されたりやミシェランガイドに掲載されることで一気に人が押しよせるという例は珍しくありませんでした。

いくら5つ星のついた観光地であっても、あまりの人の多さに“あまり楽しめなかった……”なんて経験をしたこともあるのではないでしょうか?

そこで、ゆったりとノスタルジーにひたりながら古き日本を楽しみたいという人におすすめしたいのが福島県の南会津にある『大内宿(おおうちじゅく)』です。

 

およそ400年前に整備された宿場町は時代劇のセットさながら

大内宿は、会津城と下野の国(栃木県日光市今市)とを結ぶ会津西街道に会津城から3番目の宿町として1640年ごろに整備された宿場町。

旧街道沿いには今でも昔の面影を残す宿場町がありますが、“ここはほんとうに時代劇のセットでしょうか?”と思わせるほどです。

街道の両側に茅葺(かやぶき)屋根の家屋が整然と連なり、まわりを山に囲まれた山あいの里という立地で、ビルやマンションはもちろんのこと近代的な人工物が一切ありません。

そのため、江戸時代にタイムスリップしてしまったような気分で散策を楽しむことができます。

これだけ立派な茅葺屋根の民家がズラリとならぶ景観はほかではお目にかかれないでしょう。江戸時代の集落の様子や人々の生活を想像しながらぶらぶらと歩くだけでもじゅうぶんに楽しめます。

また、この時期は山々も集落もすべてがすっぽりと真っ白な雪につつまれ、別世界感が一層高まります。

雪をまとった山あいの里は、日本の原風景ともいえる美しさで、訪れる人々のノスタルジーをかきたてます。

 

宿場町の姿を現代に伝える大内宿の数奇な運命

実は大内宿が位置する会津西街道は、1884年に日光街道が開通したことで徐々に衰退し、やがて宿駅としての役割を完全に終え、集落は農村地帯へと変わっていった歴史があります。

これにより、主要交通路から外れてしまったことで宿場町としての機能を失いましたが、おかげで近代化の波に飲まれることなく集落が形を変えないまま残ったのです。

そうした数奇な運命を辿った宿場町が『大内宿』。農業に携わっていた人々の暮らしは、現在、蕎麦屋や雑貨屋など観光産業へと移行しています。

それでも、村人は“売らない・貸さない・壊さない”の3原則を守り、いつまでもこの美しい日本の景観を伝え残そうと活動しています。

 

時代を超えて人から人へと伝承される日本の生活や文化。

それらがひっそりと息づく『大内宿』は、外国人観光客だけでなく、私たち日本人にとっても訪れるべき場所のひとつ。ほんとうの日本の昔に触れるため、ぜひ足をのばしてみてください。

 

【参考】

大内宿(おおうちじゅく)

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フリーランス編集ライター
東京生まれ、湘南生息中のフリー編集ライター。沖縄、ハワイ、島、旅モノ全般、ロハスやインテリアネタなどを発信中。All About沖縄ガイド。目下、踊れる編集ライター目指し趣味のフラメンコに取り組む日々。

From小林繭・・・
「日本人って、ついついまわりの人やつくられた社会の枠組みを気にしすぎだと思うのでもっと自分自身の感覚に自由でよいのではないでしょうか。社会からはみ出ているように思えたとしても地球というサイズで見てみれば、ぜんぜんです。
“自分らしさ”という言葉にも必要以上にしばられないで。自分だって日々どんどん変わっていくもの。生きることは生きていくことでしか学べないので自分らしさに固定観念を持たず、そのときに自分が感じることを大切にしていって欲しいです。
そんな日々の毎日を楽しくするヒントを『GATTA』を通して発信していけたらと思っています。」