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「ご連絡させて頂きます」ってどこが誤り?間違えやすいNG表現2つ

2018.02.06 22:00

若手ビジネスパーソンがつい間違えがちな言葉使い。丁寧にと考えすぎて、混乱してしまうのも原因のひとつですが、特に注意したいのが“ご”の使い方です。

取引先との交渉中、緊張し過ぎて「私からのご質問があります」と言ってしまい、上司から注意され恥ずかしい思いをした……なんて方もいらっしゃるのでは?

マナー講師として講演も担当する筆者はセミナーでも、間違えやすい“ご”と“お”を併せて、敬語の間違いを“GO問題”としてよく取り上げています。

今回はこのGO問題の中でも難しい、“ご”の使い方を分かりやすく解説してみたいと思います。

 

「尊敬語」と「謙譲語」の区別がついていない? 

“ご”の使い方が難しい理由には、尊敬語と謙譲語としての2つの使い方が混同しやすいポイントにあるでしょう。そもそも敬語は主に尊敬語と謙譲語の2種類があります。

尊敬語は相手そのもの、また動作など様々なことを高めて敬意を表す表現です。“ご家族”“ご健康”などが尊敬語にあたります。

また謙譲語は自分を低くすることにより、相手を高め、敬意を表す表現です。

どちらも相手を立てることがメインですが、それを“相手”を立てるのか、“自分を低くする”のかが大きなポイントでしょう。この2種類の違いについて、考えながら間違いやすい言葉をチェックしてみましょう。

 

NG1:「ご連絡させて頂きます」

こちらの言葉はメールなどでよく使ってしまっている方も多いのでは? ビジネスの場面で登場する機会の多い、連絡についての“ご”表現を例に、どこがおかしいのか考えてみましょう。

「ご連絡させて頂きます」の正しい表現は「ご連絡致します」となります。

これは自分の行動である“連絡”を謙譲語で表現している点にポイントがあります。まず「〜させて頂きます」とは相手の許可を得た上での表現ですよね。

今回は、自分の行動として連絡をするので、「〜させて頂きます」ではなく「致します」が正解となります。

仮に上記のような表現を使う場合は、「ご連絡頂きました件ですが」というように、相手の行動である“連絡”を尊敬語で表現する時がマッチするでしょう。

ここで重要なのは、「ご連絡」という一つのワードは文脈の中で意味合いが変化しているということです。この言葉には“ご”を付ける! という覚え方より、文脈の中でキーワードになっている言葉が尊敬語と謙譲語どちらに該当するのかを注意してみましょうね。

 

NG2:「私からのご質問があります」

では冒頭の「私からのご質問があります」は何がおかしいのでしょうか?

先ほどの尊敬語と謙譲語に注意して考えてみると「質問する」という行為に“ご”がつくことで、自分自身で敬意を払っていることになってしまいますのでNGです。

こういった場合は「質問がございます」とするのが良いでしょう。セミナーなどの最後の場面で、質疑応答の時間で見かける会話ですので、覚えておくと便利ですね。

なお余談ですが、目上の方には“質問”というダイレクトな単語より「お聞きしたいのですが」「お尋ねしますが」といった表現の方が丁寧で好印象でしょう。

 

正しい敬語の使い方というのは難解ではありますが、その反面スマートに使えるようになれば相手からも一目置かれる存在になること間違い無しですよ。

 

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