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「日本人らしさ」を説明できる?今こそ知るべき世界に誇れる国民性とは

2018.02.03 23:00

もうすぐ平昌オリンピックが始まりますね。オリンピックが開催されると、どうしても国に対するアイデンティティーが強くなるもの。日本人っていったいどんな国民性を持っているのでしょうか?

今回は、新渡戸稲造の『武士道』、ルース・ベネディクトの名著『菊と刀』から、「日本人とは?」という問いの答えを考えてみましょう。

 

「武士道」って?

約150年前の明治維新によって武士は姿を消しましたが、価値観も全く違うにも関わらず現代でも『武士道』は人気を集めていますよね。

その理由は2つです。

一つは「武士道」が、単なる支配階級の倫理規定ではなく、民族や時代を問わない人類共通の心性を磨き抜かれた理想として体系化しているものだからです。

簡単に言えば、「強くありたい」や「誇りを持って生きたい」などのいつの時代の誰しもが思う、普遍的な価値観なのです。

もう一つは、武士道が自分探しのツールであるということです。あらゆる日本人の特性を、神道、仏教、儒教で練り上げたものが武士道なので、グローバル化に伴う、わたしたち日本人としてのアイデンティティを明確にしたい時に、『武士道』のような日本人についての深い考察をしたものは参考書として役目を果たすのです。

誰かが決めたものではなく、様々な教えから作られた生き方、それが「武士道」といえます。

文字で書かれたものではなく、そして自然と育まれ、磨かれてきた誰かの平凡な教えが非凡ともいえる「武士道」に至ったのです。

 

外から見た「日本人」

また、ルース・ベネディクトは著書の中で、日本人を“菊と刀”に象徴しました。

ここでいう“菊”とは、輪台によって形を決められた花のもつ自制や義務を象徴しています。これに対して“刀”とは、しっかりと管理しておかないとさびが出るという点で、自己責任を象徴しています。

日本人は、そうした義務や責任をきちんとはたさないと、“恥”を覚える。だから、何事にも真摯に取り組むと述べました。

たとえば“菊”とは、日常生活の中での、近所からのプレッシャーだとか、会社での暗黙の年功序列のようなもの。

“刀”のほうは、もっとわかりやすいです。

仕事において、部下が不祥事を起こせば、上司は責任を取ろうとします。管理が甘かったという認識ですね。まさに身から出たさびなのです。

 

このような伝統的な日本人の精神を大切にしながら、自分らしく生きたいものです。

 

【画像】

※  Matej Kastelic / shutterstock

【参考】

※ 斎藤孝 監修『1分間武士道』(SB クリエイティブ刊)

※ 小川仁志 著『哲学者が伝えたい 人生に役立つ30の言葉 和の哲学編』(アスコム刊)

※ 「武士道」から現代の日本人が学べる大切なこととは

※ 真摯さの源はこれだった!日本人がまじめだといわれる理由

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