
大切なのは肯定すること。人生を豊かにする魔法のほめ言葉とは
「私はほめられて育つタイプだ」という人は多いと思います。
おそらくほとんどの人が、怒られるよりほめられることのほうがうれしいと感じるでしょう。
そこで今回は、原邦雄 著『たった一言で人生が変わる ほめ言葉の魔法』を参考に、相手の心に届くほめ言葉とは、どういったものなのかご紹介します。
心に届くほめ言葉とは
著者の原氏は、これまで全国各地、ときには世界を飛び回って、50万人以上に“ほめ言葉の大切さ”を伝えてきました。
そのなかで、ほめ言葉で人生が変わることを何度も体験されたそうです。
もちろん、ただほめればいいというものではありません。いかに相手の心に届けるかが大切です。
たとえば、子どもがテストで100点を取ったとしましょう。
「100点を取って、えらいね」
こんなほめ言葉をかけたことはありませんか。これはよくないほめ言葉の典型です。
ではどういう言葉で伝えればいいのでしょうか。たとえば、
「あのとき、見たいテレビをガマンできたからだね」
「いつもより早起きして、お勉強していたよね」
こんなほめ言葉なら、子どもの心にしっかり届きます。
ほめるということは、相手の人間性を肯定すること
ほめ言葉をかけるときは、相手ががんばったときのシーンを「あのときのことだ!」とわかるくらい具体的に伝えてあげましょう。
大切なのは、“結果”をほめるのではなく、“行動”や“努力”、そして“人間性”をほめるということです。
人生は小さながんばり、小さな決断のつみ重ねでできています。素晴らしいのは“100点を取った”ことよりもむしろ、“100点を取るための行動や決断”にあるんですね。
これは、大人も子どもも関係なく、きちんとほめてあげなければいけません。
どんな人でも人間性をほめられたらうれしくなります。
それは、外見や成績をといった表面的なことではなく、ひたぬきな誠実さ、努力する姿勢といった、その人の本質を肯定することだからです。
相手の人生をも変えてしまう“ほめ言葉”。もし最近、ほめることができていない人は、まわりの人の小さな努力に気がつけていないかもしれません。
また、ほめ言葉はそれを言う人の人生も豊かにします。まずは、“1日1ほめ”から始めましょう!
【参考】
※ 原邦雄 著『たった一言で人生が変わる ほめ言葉の魔法』
【画像】
※ Lopolo / shutterstock
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