
失敗はおいしい?ピンチをチャンスに変えるバラエティ思考とは
失敗をしてそれを心から歓迎できる人は少ないと思います。
「ああしておけばよかったなぁ」などと過去を後悔し、それを引きずってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、角田陽一郎 著『「好きなことだけやって生きていく」という提案』を参考に、失敗しても、それをチャンスにかえるとっておきの思考術をご紹介します。
ピンチをチャンスにかえるバラエティ思考
テレビのバラエティ番組のプロデューサーだった角田氏は、「とにかく、おもしろいことをやりたい」というのが、基本姿勢だったそうです。
そんな角田氏によると、“バラエティ思考”こそ、好きなことだけやって生きるうえで、大切なことなんだそうです。
バラエティ思考とは、ものごとを平面的にとらえるのではなく、360度、あらゆる視点からとらえ、どうやったらおもしろくできるか考えること。
特に、あなたが失敗してしまったときなどには、この考え方が非常に役に立ってくれます。
失敗は「おいしい」?
たとえば、あなたが会社から、ある商品の開発や営業を任されたとします。
社運がかかっている大切な案件だったにもかかわらず、その商品が悲惨なほど売れなかったら、会社中から総攻撃を受けるでしょう。
汚名返上のため、さらに熱心に営業しても売れ行きはいまいち。気分はどんどん落ちこんでしまいます。
しかし、気にすることはありません。
平面的に見れば悲劇でしかありませんが、一歩下がってからこの状況を眺めてみてください。
怒鳴る上司、頭を抱える経営陣、なぐさめてくれる同僚、成果があがらず涙がこぼれる自分……。
どこをきりとっても、バラエティとして“おいしい”ところだらけなのです。
バラエティやドキュメントでいちばんおもしろいのは、苦労したり、うまくいかなかったりして、出演者が本気で怒ったり泣き出したりする瞬間。
そして、これは私たちの人生においても同じことです。
ピンチなとき、人はあなたに注目している
また、ピンチな状況に立たされているときこそ、人はあなたに注目しています。
つまり、あなたの頑張り、努力をアピールするチャンスでもあるのです。
失敗をしてただ落ちこんでいても、何も変わりません。
それより、「どうすれば、この失敗が人の目におもしろく見えるか」を考えた方が、よほど建設的ではないでしょうか。
ピンチや制約もうまく利用すれば、どんなものごともおもしろいと感じることができます。
もし、いま何かに失敗して落ちこんでいる人いるのなら、悲観的に考えるのではなく、むしろ「バラエティ的には、いまがいちばん盛り上がるところなのでは?」と現状を楽しむくらいでちょうどいいんです。
【参考】
※ 角田陽一郎 著『「好きなことだけやって生きていく」という提案』
【画像】
※ WAYHOME studio / shutterstock
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