
「反論」しちゃダメ!怒りっぽい人との賢いつきあい方とは
今あなたのまわりに怒りっぽい人はいませんか?
そういった、感情的になりやすく、攻撃的な人とのやりとりは、精神的にもとても疲れてしまいます。
今回は、和田秀樹 著『「もう怒らない」ための本』を参考に、攻撃的な人との上手な付き合い方をお教えします。
怒りが頂点に達する一方的な「ダメ出し」
最近はほとんどの人がメールを使いこなします。しかし、中には、言葉づかいのマナーをわきまえていなかったり、高飛車だったりして人を怒らせてしまうものもありますね。みなさんもそんな経験はありませんか?
小学校に通う子どもがいるある女性の話です。
その女性は学校のPTA活動でバザーの責任者でした。張り切って、趣向を凝らした企画書を作り、メールでほかのメンバーの保護者に送ったそうです。
すると、その企画を酷評してきた人がいました。その人はバザーを何度も仕切ったことがある女性だったのですが、労をねぎらうような言葉はひと言もなく、女性が提案したプランを間違いと切り捨てたのでした。
あまり慣れていなかったとはいえ、頭ごなしに「ダメ出し」されたら誰でもカチンときますよね。
メールは一晩「寝かす」
えてして、メールの文章は細かいニュアンスが伝わりません。相手の表情もわかりませんから、まさに「文面通り」。嫌な感じが強く伝わってくることもあります。そんなときは、すぐに返信しないようにしましょう。感情にまかせて、相手の「売り言葉」を買ったようなメールは最悪です。
翌朝、冷静になってから読み直し、これなら大丈夫だとなったら、送信ボタンをクリックするのです。
「反論」ではなく「相談」する
さきほどの例は、メールでのやり取りでしたが、今回のような攻撃的な相手には、決して「反論」してはいけません。
「相談」する姿勢で対応すればよいのです。
このタイプの方はじつに単純な人ですから、その単純さを逆手にとりましょう。賢いのは怒ることではなく、「自分はよくわからないから、教えてほしい」と下手に出るのです。
さきほどのメールの返信では、
「いろいろと教えてください。どこをどう直せばよいでしょうか?それをもとにみなさんで話し合えればと思います」と返事をしてみれば、どうでしょうか。
おそらく、どうすればよいのか、具体的な意見を提示してくれると思います。
高飛車な怒りの感情には、「下手に出る」という賢い技で応じる。それが結果的にあなたを「上手」にしてくれるのですよ。
【参考】
※ 和田秀樹 著『「もう怒らない」ための本』
【画像】
※ ESB Professiona / shutterstock
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