
「私なんて…」と悩む前に。しずんだ心をふわっと軽くする方法
みなさんのなかに「周りの期待に応えられていない」「仕事で成果をあげられていない」と思われている方はいませんでしょうか。だれでも一度はそうした“無力な自分”に悩み、苦しんだことがあると思います。
そこで今回は、小澤竹俊 著『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』を参考に、わたしたちを苦しめる“無力な自分”とのつきあい方をご紹介します。
「本当の幸せ」とは
“本当の幸せ”とはなんでしょうか。
「自分がすることを通して誰かが喜び、その人の喜びを自分の喜びにできたら、真の意味で幸せになれるんじゃないか」
小澤氏も長い間、医者として無力な自分に悩んでいました。そうして、苦しんだ果てに
「無力でよいのだ」
ということに気づいたのです。医者といえども、しょせんは弱い生身の人間であり、できることには限りがあります。
本当に大事なのは、“患者さんの問題をすべて解決すること”ではなく、無力な自分を受け入れ、医者としてではなくひとりの人間として、“患者さんに関わり続けること”だったのです。
「無力な自分」を責めないで
ある町工場の職人で、壊れた部品を新しいものに交換する仕事をされていた方の話です。
その方はがんを患い、医者から「治療方法がない」と言われ、「治すことができない病気を抱えた自分は、壊れた部品同様、役に立たない存在だ」と感じ、生きる意味を見失ってしまったそうです。
ところがホスピスで暮らすうちに考えが変わり、やがて「こんな自分でも、スタッフは人間として、温かく接してくれる。人間は機械や部品ではない。たとえ役に立たなくても、生きていて良いのだ」と話すようになりました。
みなさんのなかにも「自分は家族の期待に応えられていない」「周りに迷惑ばかりかけている」といった思いに苦しんでいる人がいるかもしれません。
でも、どうか“無力な自分”を責めないでください。人は誰でも、そこに存在しているだけで、だれかの支えになることができるのです。
ふがいないと悩まずに、まず“無力な自分”を受け入れましょう。その苦しみとしっかりと向き合ったとき、「たとえなにもできない自分でも、生きていてよいのだ」と考えられるようになるのです。
【参考】
※ 小澤竹俊 著『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』
【画像】
※ Sunny studio / shutterstock
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