
流されることも大切!? 「逆境を成長につなげる」方法とは
人生は多かれ少なかれ、時代の波に翻弄されるものです。それがいい波であろうと、悪い波であろうと、自分一人の力では逆らいようもないときがあります。
現代のスピーディーな時代の変化の中で、絶えず迫りくる波とどう向き合っていくのか。斎藤茂太 著『焦らない練習』を参考に時代の波の乗り越え方をご紹介いたします。
波に身をゆだねて生きる
波を乗り越えていくためには、あせらずに力を抜いて、波に乗りながら、自分の行く先を見ていきましょう。つまり、自分の意志や力ではどうにもならないときはあるがままの現実を受け入れ、そのなかでいい方向を目指していくのです。
海で波に揺られているときのことを考えてみてください。大きな波がやってきて、波にまともにぶつかると浜に戻されます。でも、あまりにも大きな波だと、逆らいようもありません。
それであきらめて、ふっと力を抜くと体は波に抱き上げられるようにふわっと浮き、再び海のなかに戻る……そんな経験をしたことがあるでしょう。
こんなふうに大きな波には逆らわないに限るのです。
すさまじい勢いで変化していく現代では、次々と時代の波が押し寄せてきます。その流れに無理をして逆らおうとしても余計にこんがらがって迷走してしまいます。だからこそ、どっしりと構えて流れに身をまかせてみませんか。
逆境を乗り越えれば人は必ず成長する
それでも逆風に立ち向かわないといけないこともあります。でもそんな環境を恨んで牙を向いてもいい結果は得られません。それに逆境は成長するチャンスを与えます。
逆境には次のようなメリットがあります。
・逆境から浮上するためにあれこれ知恵を絞ることで、「考える力」が身につきます。
・痛い目に遭ったことを、その後の人生の教訓として生かせます。
・身をもって痛みを知ることで、人間性が豊かになります。
・逆境をジャンピングボードとするプラス思考ができるようになります。
・逆境を乗り越えると、それが自信になり、並大抵のことではくじけないたくましい精神力を養うことができます。
逆境を経験しない、順風満帆な人生ではこのようなことは学べません。今苦しい思いをしているあなたも、これを乗り越えれば新たな成長がきっと待っていますよ。
難しく考えず流れに身をまかせましょう。そうすることで自分自身を見失わない生き方ができるのではないでしょうか。
【参考】
※ 斎藤茂太 著『あせらない練習』(株式会社アスコム)
【画像】
※ Sven Hansche / shutterstock
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