
好きなモノがあるって楽しい!「マニアック」を追求することvol.3 ~香水マニア深澤亜希~
誰にも理解されなくても、自分の好きなモノを追求する。好きなことを考えたり、楽しんだり、見たりしているときこそ、その人がその人らしく輝く瞬間です。「わたしって変なのかな?」そうやって“自分らしく輝くこと”を諦めないで!
今回は、これまで400種類以上の香水をコレクションしつづけている、香水マニアの深澤亜希さんにお話を伺いました。
はじまり
「思い出とリンクする香水は特別なモノ」

Q.香水を好きになったきっかけは?
最初に買った香水はNINA RICCIの『L’ AIR DU TEMPS(レールデュタン)』。日本語で“時の流れ”を意味する香水で、高校時代、アメリカに行く飛行機の中で出会いました。
家族でアメリカに引っ越すことになったとき、決心したつもりではいたんですけど、やっぱり不安が大きくて。「早く時が流れればいいのに」とおまじない感覚で買いました(笑) そのときの気持ちが記憶にしっかり残っていて、今でも大切に持っています。
そこからストーリーやコンセプトを理解すると、香水の世界に吸い込まれるように好きになっていきました。
Q.香水の魅力は?
香水は見ても、つけても、香っても魅力的で、五感に響きやすいんですよね。例えば、高校生のときに好きな人がつけていた香水を街中で感じたとき、「え、どこかにいるの?」と思うことってありませんか? 記憶はどんどん薄れていきますが、香水の見た目の美しさや香りの豊かさで、思い出がふわっとよみがえります。そこが魅力ですね。
あと、女性がきれいになるには“心”が大きいと昔から考えています。美容家になろうと決意したのも、根源には「誰でもきれいになれる」というモットーがあるから。香水って心をメイクしてくれると思うんです。パッとひと吹きで気持ちが変わりますよね。自分らしくいること、そして自分にしかない魅力を磨くことにつながるところにも惹かれました。
Q.400種類を集めるモチベーションって?

これから
「好きなモノは積極的に発信していきたい」
Q.好きなモノを追求する上で大切にすべきことは?

“ワケもなく好き”という気持ちを大切にすること。そして、発信することも自分の気持ちや、そのものを改めてよく知るきっかけにもつながりますね。SNSで香水の棚を公開したときは、すごい反響でした! 発信していると、好きなモノ・コトの情報が自然と集まってきます。フレグランスブランドから「ぜひあの棚に置いてください」と連絡がきたり、新作情報を共有してもらえたり……自然と反応が返ってきました。情報がたくさん入ってくると、その世界にさらに引き込まれていくんですよね。
好きなことを発信すると、好きな気持ちがパワーアップしていくはずです。
Q.今後挑戦したいことは?
香水のすばらしさを伝えていきたいです。最近では、ヘアミストやディフューザーのような初心者でも試しやすい香りものが増えてきています。「香りでこんなに気分が変わるんだ」と実際に体感してもらえるよう、魅力を発信していきたいです。
思い入れのある香水BEST5
数々の香水を知る深澤さんに、思い出のある香水を聞きました。
1位 クリード『レ ロワイヤル エクスクリュジブ ホワイトフラワーズ』

2位 メゾン フランシス クルジャン『ア ラ ローズ』

3位 ナルシソ ロドリゲス『ナルシソ ロドリゲス フォーハー ピュア ムスク』

4位 ジョー マローン『オレンジ ブロッサム コロン』

5位 ロジェ・ガレ『エクストレド コロン テ ファンタジー』

素敵な香りで幸せ空間になった部屋で、深澤さんの思い出とともに語られた香水の魅力。自分の好きなモノを追い求めることに理由は必要なく、ただ純粋に、自分がごきげんに過ごすために大切にしていくべきだと感じました。
好きなモノに囲まれるのはとても幸せなことで、誰にでもできること。周りに共感し合える仲間がいない、忙しくて時間を確保できない……そんなあなたもピュアな気持ちで好きなモノを追い続けてみて!

書籍の執筆、女性誌やWEB、TV、広告やトークイベントへの出演、化粧品会社や、商品開発のアドバイザー、またアジアでも書籍を出版、イベント出演など幅広く活躍中。「女性は自分にあった正しい美容法を行えば、誰でも必ずキレイになれる」をモットーに公式サイト・ブログやSNS(Instagram、Facebook)発信される、独自のビューティーメソッドは多くのファンから支持されている。自宅にある400種類以上もの香水棚が話題に!
photograph:Hirotsugu Soda
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