
好きなモノがあるって楽しい!「マニアック」を追求すること vol.1~ヨーグルトマニア 向井智香~
誰にも理解されなくても、自分の好きなモノを追求する。好きなことを考えたり、楽しんだり、見たりしているときこそ、その人がその人らしく輝く瞬間です。「わたしって変なのかな?」「忙しいから後回しにしよう」そうやって“自分らしく輝くこと”を諦めないで!
今回は、これまで1,600種類以上のヨーグルトを食べ・発信しつづけてきた、ヨーグルトマニアの向井智香さんにお話を伺いました。
はじまり
「好きが連鎖するよろこびを知った」

Q.ヨーグルトを好きになったきっかけは?
幼い頃から習慣として食べていたヨーグルト。ある日たまたま『パルテノ』を食べたとき、質感の違いに驚いたんです! はじめて“ヨーグルトにも種類があること”を意識しはじめました。それから、今まで味わったことのないヨーグルトを食べることに興味を持ち、さまざまなヨーグルトを知りたい欲が湧き出てきました。今は毎日1kgまでと決めて、冷蔵庫にぱんぱんに詰まったヨーグルトを楽しんでいます(笑)
Q.発信をはじめたのはなぜ?

Q.周りの反応は?
最初はメーカーや商品を超えた“ヨーグルト愛”を語り合える人がいませんでした。でも、発信をつづけるうちに「こんなに種類があるんだね」と、ポジティブな反応が返ってくるようになって。ヨーグルトに詳しくなかった友だちも、今ではヨーグルト情報を共有してくれるようになりました。食べ比べイベントに、喜んで参加してくれる子も! 周りの人がいろんな種類のヨーグルトを味わう楽しさを知ってくれたことはうれしかったですね。
これから
「ヨーグルトとともに叶えたい夢」

Q.仕事と趣味の両立は?
正直、スケジュールを詰め込みすぎて、倒れそうになったこともいっぱいあって……。でもヨーグルトに関することで「しんどい」と思ったことは一度もないんですよね。「どう両立しようか」と悩んだことはなくて、逆に本業の仕事をいかに効率よく終わらせるかを考えています。ヨーグルトに熱中することは、生活の一部。どんなに忙しくても楽しいです!

Q.ヨーグルトを仕事にしたいと思ったことは?
最初はずっと趣味で楽しめればいいと思っていました。でも、だんだんと考えが変わってきています。これまで、自分だけでは実現できない工場や牧場の見学や「講演会をやってほしい」と依頼をいただく機会がありました。まさか自分がステージに立って“先生”と呼ばれるなんて思ってもいなくて……! さらに、イベントや取材、新商品開発など連鎖反応的に声をかけてもらうことが増え、周りの方々がヨーグルトを仕事化してくれました。直接会いに来て、活動を応援してくれる人まで。“カップヨーグルト研究会の向井智香”として育ててもらっていると感じ、責任を持って取り組むためにも、ヨーグルト1本に絞ったほうがいいかなと思い始めているところです。
Q.今後挑戦したいことは?
「あったらいいな」と考えているのが、メーカー超えてご当地ヨーグルトを食べ比べできるお取り寄せセット。ヨーグルトのお取り寄せは、同一商品を1ケース単位などセットで販売されていることがしばしば。ヨーグルト初心者にはハードルが少し高いですよね。だからこそ、数種類のおすすめを詰め込んだセットで、ご当地ヨーグルトを食べ比べできる機会があれば、もっと多くの人に魅力を伝えられるはず。賞味期限などの壁があり実現にはまだ時間がかかりそうですが、同じような想いのある人たちが応援してくれているので、いつか実現したいです!
思い入れのあるヨーグルトBEST5
1位 スイミー牛乳店「生乳100% ヨーグルト」

2位 「ヨーグルト・BAR」で食べた
小美玉ふるさと食品公社「おみたまヨーグルト」

3位 有限会社阿部牧場「ASO MILK のむヨーグルト」

4位 蒜山酪農農業協同組合「蒜山ジャージーヨーグルト」

5位 丹波乳業株式会社「大納言あずきヨーグルト」

インタビュー中、途切れることなく語られたヨーグルトの魅力。そこには向井さんの、純粋なヨーグルト愛を感じました。“好きなモノを共有したい気持ち“さえあれば、自然と同じモノが好きな人たちに囲まれ、熱中できる環境が整っていくのかもしれません。周りに共感し合える仲間がいない、忙しくて時間を確保できない……そんなあなたも自分のペースで好きなモノを追い続けてみて!

ブログやSNS(Instagram、Twitter、Facebook)を通して、今までで1,600種類以上ものヨーグルトを投稿するヨーグルト愛好家。テレビやラジオ、新聞と幅広いメディアで活躍中。パッケージから味わい、栄養分まで丁寧に考察されたヨーグルト分析は、多くのヨーグルト好きに支持されている。
photograph:Hirotsugu Soda